配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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研究概要 |
本研究の目的は,コンピュータ上で親子で行う物語作り(デジタルストーリーテリング)を通して,家族内コミュニケーションを活性化することである.家庭の教育力の向上支援を念頭に,物語作りを通じて家族内コミュニケーションの機会を充実させていく.その方法として情報通信技術(ICT)の適切な支援環境を活用し,絵本の読み聞かせでは実現しえなかった効果的なコミュニケーションを支援することを目指している.そこで,家族内コミュニケーションの支援活動のデザインと評価のための実験を行った.活動は、「未来の君に贈るビデオレター」ワークショップと称して,家族で10年後の子どもに贈るビデオレターをデジタルストーリーテリング形式にして作成するという内容である.本年度は,それらの実験から得たデータをもとに,デザインした活動により家族内コミュニケーションがどのように変化したかについて分析を行った.評価の結果,家族内コミュニケーションにテーマに関する一貫性が向上されたとともに,インタラクションが増える様子が観察された.さらに家族に対する信頼感も向上するケースがみられた.全体的に向上した家族には,相手の発言を受け止め,意見を出し合いながらテーマに対する家族の意味を構築している様子がみられた.また,この活動自体の家族にとっての意味を考え,ワークシートの記述を詳細に行っていた.一連の調査内容と活動デザイン,その評価については、論文としてまとめ、投稿している.また,活動は夫婦でお互いの考えを確認し、家族としての意味をまとめるワークシートを活用しながらデジタルストーリーテリングを行っていくワークショップとしてデザインされている.これらをワークショップを一般に普及できるようWebで公開する準備をすすめている.
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