配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2010年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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研究概要 |
本研究は,評価される対象児に負担をかけず,乳児の自発運動を定量的に評価するシステムを実現することである。計測にはデジタルビデオカメラ 1 台をインファントウォーマーに設置し,背臥位となっている新生児の前方から前額面を 10~15 分間撮影した。撮影画像を背景差分画像とフレーム間差分画像に変換し,2 値化した各画像を 4 領域に分割し,各領域における画素数をカウントすることで,体位分布と運動分布を求め,体位や運動の時間変化をマーカーレスで評価した。運動解析は,画像から抽出した体位分布,運動分布を用いて新生児の運動を評価した。評価指標として運動分布から新生児の活動量,運動量,肢体の協調性を,体位分布から重心の移動量,重心の変動を抽出した。また,肢体の協調性は運動分布を 2 次のローパス型バタワースフィルタにて平滑化し,部位間の相関係数を求めた値とした。重心の移動量は体位分布から求めた重心の移動距離を表し,変動は重心の時系列データから高速フーリエ変換によりパワースペクトル密度を導出しfx~fy[Hz]における積分値とした。低出生体重児は健常児とは異なった特徴量を表し,特に上肢と下肢に運動量の差や上下肢の運動量の左右差を示した。これらのことから,本システムによる画像解析によって何らかの異常を早期に発見できる可能性が示唆された。
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