研究課題/領域番号 |
22611016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 長崎国際大学 |
研究代表者 |
高井 伸彦 長崎国際大学, 薬学部, 准教授 (70373389)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 放射線 / X 線 / 粒子線 / 癌 / 重粒子線 / 脳・神経 / 分析化学 / 認知科学 / 重粒子線治療 / 記憶 / 認知 / 脳腫瘍 / 認知機能 / 記憶障害 / RBE / QOL / 炭素線治療 / 海馬 |
研究概要 |
脳腫瘍の放射線治療においては、治療に伴う認知機能の低下が報告されており、今後解決しなければならない問題の一つである。認知機能の低下を生じさせる線量をマウス脳局所に照射し、毛細血管密度を指標に新たな測定法の定性および定量評価能力の検討を実施した。これまで炭素線10-30Gy照射により、照射1週間後から注意力の低下が生じることを明らかにしてきたが、脳内毛細血管密度への影響を解析したところ、照射1週間後から、記憶に重要な海馬領域(Hippocampas)および大脳皮質(Cortex)の毛細血管密度が低下し始めることを光学的に確認した(図1,2)。また照射12週間後では、非照射側の海馬領域の毛細血管密度の低下が生じており、照射影響が脳全域に広がることが示唆された。またこの評価法によって、線量依存性を示すことができるかについて検討するため、10-60Gy照射を行なった。その結果、照射1週間後において、10-30Gyでは線量依存性が認められるものの、60Gy照射では血液脳関門の破綻および血管透過性亢進によるものと考えられる要因によって、バックグラウンドの増加が生じ、定量性が確保できないことが判った。また脳内毛細血管密度を指標に検討したことにより、炭素線により脆弱性を示す脳内部位があることが判明した。
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