研究概要 |
これまで我々は,加速度指令を用いたフリーフライング宇宙ロボット用マニュアル遠隔操作において,操作者のスキルを向上させる予測運動表示と呼ぶ新しいインタフェースを提案してきた.これは,視覚情報を与えることで人間の制御方法を変更するものである.そこで,本研究では,予測運動表示が他の不安定な作業にも効果があるかどうか検証するとともに,効果的な新しいインタフェースを確立することを目指す.そこで,倒立振子,自動車の運転,鉄棒渡りを対象に検証を行った.予測運動表示はこれらの作業においてほとんど効果を示さなかったが,倒立振子作業において,効果的なインタフェースを発見し,複数の被験者を用いた実験によりその効果を検証した.また,自動車の運転作業については,周囲の状況を把握しやすい新しいインタフェースの開発も行った.
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