研究課題
挑戦的萌芽研究
人工生命の応用技術は、日常生活の人の経験を拡大することを目的とする。すなわちそれは新しいアフォーダンスのためのデザイン技術でもある。環境は人々にどうやって相互作用するかを要請するものであり、これをアフォーダンスという。なにか新しい経験をした時には、それとどう相互作用し知覚したか、ということで記憶する。最近の神経科学の研究では、デフォルトモードネットワーク(DMN)という考えが明らかになった、がこれは脳システムのベースラインの活動状態に対応する。人工生命の自律性というものも、このDMNという観点で理解されるべきで、これがベースラインの活動を自律的に作り出し、外部からの入力に備え、人との相互作用を可能とする。したがって、人工生命の技術への応用は、適切なDMNを作ってアフォーダンスを構築し、それを応用技術のデザイン原理とすることにある。本研究では、Mind Time Machine"MTM"と呼ぶ、マシンを構成し、1日10時間休みなく動いて、環境から15台のカメラで視覚情報を受け取り、それを記憶し、システムの時間を自己組織化する。システム内部では、カオスをつくれる神経回路網が装填され、メタダイナミクスとして、ビデオフィードバックがつくられる。このシステムをハードウェアとして用い、DMNを概念装置として用いることで、MTMの自律的な振る舞いを調べる。本課題ではMTMを試験台として、人工生命応用技術のデザイン原理を提案するものである。
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