研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、特定ニューロンの活動を促進的あるいは抑制的に制御し、普遍的に利用できる新しい遺伝子改変技術の開発に取り組んだ。ヒトIL-2Rαを選択的に認識するイムノトキシンの単一鎖抗体可変部をFcに連結した融合タンパク質[anti-Tac(Fv)-Fc]をリポソームに結合させたイムノリポソーム、および、anti-Tac(Fv)に水泡性口内炎ウイルス糖タンパク質(VSV-G)の膜貫通ドメインを連結し、細胞膜結合型の融合タンパク質[anti-Tac(Fv)-VSV-G]をコードするバキュロウイルスベクターとリポソームを融合することにより、anti-Tac(Fv)-VSV-Gを持つプロテオリポソームを作製した。これらのリポソームを含む溶液(ローダミン標識)に、非標識のコントロールリポソームを混合し、非特異的な結合を低下させることに成功した。この方法は、イムノリポソームやプロテオリポソームの内部にチャネル阻害剤を封入することによって、神経細胞の活動性の制御に応用できる。
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