研究概要 |
本研究は,集団ダイナミクスを可視聴化することによって,複雑に見える集団全体の振る舞いに潜む規則性を探ることであった.そのために対人競技として鬼ごっこと剣道,集団競技としてサッカーを対象に,実データの可視聴化を行った.剣道に関しては二者間距離とそれぞれの選手の動きを可視聴化し,技能レベルがこの可視聴化によって判断できるか否かという心理実験を行った.また,この集合変数を用いて剣道という二者間ダイナミクスを位相差分析から明らかにした.サッカーに関しては22名の選手の位置座標を基に,圧分布による表現を試み,その圧のパラメータによって生じる2チーム間の間にできる境界線に着目し,ゲームの流れ,得点機の予測を試みた.
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