研究課題/領域番号 |
22652078
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
盛 恵子 名古屋大学, 文学研究科, 研究員 (30566998)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,590千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 390千円)
2012年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | イスラーム神秘主義 / ニアセン教団 / セネガル / セレール / セレール・ニョーミンカ / 世界市民 / イブラヒマ・ニアス / エスニシティ / 平和 / 改宗 / エスニシティー / ナイジェリア / セレル(セレール) / 平等主義 / 人種の融和 |
研究概要 |
ニアセン教団は、 1930 年代にウォロフの学者イブラヒマ・ニアスによって、 イスラーム神秘主義教団ティジャーニー教団のブランチとして、セネガルのサールム地方で成立した。ニアセン教団は、サールム地方の多数派であるセレールの間に多くの信徒を持つと同時に、ナイジェリア、モーリタニアなど西アフリカ諸国に多くの信徒を持つ。国内のセレールにとってニアセン教団は、彼らのエスニシティを汲み上げてイスラームの領域の中で維持するという側面と、彼らを、人種、民族、国境を超越した世界市民的なイスラーム共同体という普遍性に向かって開くという 2 つの対極的な機能を持つ。世界市民の意識はおそらく、ニアセン教団独自のタルビーヤによって信徒にもたらされる、この世のすべては神の光であり、自己と他者の区別はないという意識を土台とするのではないかと考えられる。
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