研究概要 |
研究成果の概要を研究計画調書に示した研究目的(I)(II)(III)に沿って述べる. (I)相対論的PF模型の研究は, PF模型の生成する熱半群を3つの確率過程,ユークリッド場,ブラウン運動, subordinatorを用いて汎関数積分表示することができた.これからハミルトニアンの本質的自己共役性,固有関数の減衰性の評価,基底状態の一意性を示すことができた. (II)相対論的ネルソン模型のenhanced bindingを示すことができた.ここでも汎関数積分表示が非常に威力を発揮した.佐々木格氏(信州大・助教)と共著で論文にまとめ現在国際誌に投稿中である. (III)擬リーマン多様体上に定義されたネルソン模型の基底状態の解析を行った. C. Gerard(パリ第11大),廣島,鈴木(信州大), A. Panati(トゥーロン大)の共著で国際誌に論文を出版した.
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