研究概要 |
地球内部の温度や水の存在を知る上で重要な3次元非弾性減衰構造の復元に向け,表面波の位相及び振幅の解析法の開発及び高密度観測網への応用を行い,さらに3次元異方的速度モデルの高精度化も行った.表面波振幅から得られた北米の予備的な減衰構造モデルから,ホットスポット火山や地溝帯での高減衰域や,安定地塊での低減衰域が明らかとなり,速度構造との大域的な相関も示された.さらに大陸域での新しい速度モデルから,高速で移動する豪州プレート直下で,強い水平流の影響と考えられる特異な鉛直異方性の存在が確認された.
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