研究課題/領域番号 |
22655006
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
波田 雅彦 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (20228480)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 相対論的量子化学 / 核体積効果 / 同位体分別反応 / 電子状態理論 / 宇宙化学 |
研究概要 |
同位体分別を引き起こす原因として発見された核の体積効果について、相対論的な分子理論を用いた解析を行った。ウランの同位体分別において、本手法では分別係数の実験値を精度よく再現することがわかり、原子核電荷分布の同位体間のわずかな差異から、化学平衡が左右されることを理論的に解明した。さらに配位子と核の体積効果との関係性を調べた。強い配位子ではウランとの結合距離が短くなることで、同位体間のエネルギー差を大きくすることがわかった。さらに原子スペクトルにおいては、同位体間のエネルギー差は核上の電子密度に線形の関係にあると考えられているが、分子においても同様の傾向が確認された。したがって核の体積効果の分別係数は、全エネルギー差から求める以外にも、核上の電子密度から求める方法も有効であることが示された。
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