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都市型洪水抑制のための雨水排水遅延機能をもつ屋上の開発:屋根水文学への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 22656120
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 建築構造・材料
研究機関東京工業大学

研究代表者

田中 享二  東京工業大学, 応用セラミクス研究所, 教授 (40016829)

研究分担者 石原 沙織  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, RA (00589046)
研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2010年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード建築構造・材料 / 都市型洪水 / 雨水排水遅延効果
研究概要

都市部では夏期に多発する集中豪雨による都市型洪水の発生が懸念されている。建築の側からの都市型洪水の緩和手法として、建物の屋上に一時的に雨水を貯留し、時間をかけて都市排水インフラへ流出させる方法が考えられる。そこで本研究では、屋上を排水調整装置としての積極的活用手法を検討することを目的とし、具体的には屋根面に一時雨水を貯留させ、その後能動的に雨水を排水させる手法について検討を行った。
まず、都市型洪水発生時の降雨挙動を、気象庁等の過去の記録より調査した。その結果、降雨波形として前一波型、後一波型、二派型の三種類に分類にされること、また、降雨強度として、8.3mm/10分以上の降雨の場合、現行の都市下水道排水量基準では都市型洪水の発生する可能性があることを示した。
屋根面に貯留した雨水を適切に排水させるための、電動バルブを用いた手動開閉式の排水システム及び、一定雨量が降った際に自動的に開閉するセミパッシブ排水システムをそれぞれ試作した。この排水口を、実際の屋根の1/10を模擬したモデル屋根試験体の排水口に設置し、先に調べた都市型洪水発生時の降雨を与えた時の、試作したシステムの最適な排水制御について検討を行った。また、この考え方を陸屋根面積が多いと思われる、丸の内地区の街区単位に適用し、降雨時の街区からの排水量を試算し、都市型洪水防止のための最適な排水設計について検討を行った。その結果、これらの試作した排水システムにより、都市型洪水緩和に貢献できる可能性を示した。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] 都市型洪水抑制のための雨水排水遅延機能を持つ屋上の開発2011

    • 著者名/発表者名
      関根秀幸、石原沙織、竹本喜昭、三上貴正、田中享二
    • 学会等名
      日本建築学会関東支部
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011-03-03
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [産業財産権] 建物屋上からの雨水排水を遅延化する排水制御型ドレン

    • 発明者名
      田中享二、福島章夫、三上貴正、石原沙織、関根秀幸
    • 権利者名
      田中享二、福島章夫、三上貴正、石原沙織、関根秀幸
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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