研究概要 |
レーザフォーミングの最適化により,サイズの異なる六角形の孔を有するハニカム構造の圧縮試験片(Ti-6Al-7Nb)を作製し, 1辺が600μmのもので,圧縮強度68-302MPa,密度2. 18g/cm^3という,人の大腿骨の強度(21-170MPa)ならびに密度(2. 00g/cm^3)とほぼ同等の値を得ることができた.次に骨芽細胞を播種した培養初期段階では六角形に配向しながら細胞が伸展し, 21日経過後では細胞が積み重なり細孔内部へと伸展する様子が観察された.なお,より小さい細孔サイズ(300μm)にすることで,細孔全域に渡ってネットワークが形成され,より細孔内部への成長が促進されるものと考えられ,レーザフォーミングによる医療用デバイスの創製に有効な智見を得た.
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