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垂直型アンチロールシステム実現に向けての挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 22656199
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 船舶海洋工学
研究機関横浜国立大学

研究代表者

平山 次清  横浜国立大学, 工学研究院, 教授 (00018061)

研究分担者 高山 武彦  横浜国立大学, 工学研究院, 特別研究教員 (00303082)
平川 嘉昭  横浜国立大学, 工学研究院, 特別研究教員 (00345480)
研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2010年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードアンチロール / 垂直型 / 実船試験 / 小型船 / 横揺れ
研究概要

従来に無かった垂直錘移動型の新形式船舶横揺れ抑制システムの効果を実船で検証するため小型船を所有する造船所の協力により以下の内容の試験に挑戦し有意義な結果を得た。
1.現地調査:現地にて自由動揺試験を実施した結果当該船は比較的復原性範囲が狭いことが判明したため搭載錘重量、ガイド用マスト高さ等を低めに設定する必要があることがわかった。2.小型船搭載システムの設計・製作・取り付け及び実証試験:ガイド用マストは、本研究に先だつ先行研究(試験は平水中のみ)において作製したものをベースに運動シミュレーションに基づき荷重を推定した上でスタビリティーも考慮して改めて詳細を決定した。また搭載する錘の重量を決定し(最大180kg程度)、錘上下駆動用のサーボモーター、各種センサ・制御システム及び船体取り付け部を含めた搭載するシステム全体の詳細検討を行った。錘上下駆動装置はワイヤーやボールねじも考えられるが、従来は無かった特殊なチェーンを使用し最大量振幅3mを実現した。実船搭載システムの該船への取り付けは陸上で試験後現地造船所にて実施した。実証試験に関しては平水中のほか波浪状況等の変化も考慮し複数回実施した。実証試験では平穏水域での自由動揺試験(錘制御あり・なし)、波浪中試験(錘制御あり・なし)を実施した。制御方法と計測項目は水槽試験と同様であるが、制御及び計測は船内で行った。また電源は本船のものでは不足だったので発電機を搭載し供給したが必要馬力は本船機関馬力の10%程度であった。3.結果:システム非搭載状態(システム停止状態)での試験結果と本システム搭載状態での試験結果を比較し減揺効果を検証した結果最大50%程度抑制できる成果を得た。又、再度数値シミュレーションを実施し減揺メカニズムの確認をするとともに本システム"垂直型アンチロールシステム"の実用化へ向けて問題点を抽出し改良方法を見出すことができた。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 実船対応コリオリ式垂直型アンチローリングシステムの開発と実海域試験2011

    • 著者名/発表者名
      柿添光治, 平山次清, 平川嘉昭, 高山武彦, 岡田尚樹, 山根亜紀子
    • 雑誌名

      日本船舶海洋工学会論文集

      巻: 第12号 ページ: 107-114

    • NAID

      130001333121

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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