研究概要 |
群集進化理論を集団遺伝学の側面から補完することを目的に,種内変異存在下の確率的な群集動態を記述する進化モデルの開発と比較解析を進めた.まず,二種系の確率的な進化動態を近似的に記述する確率微分方程式モデル(1)を構築し,次に,世代時間の異なる二種の同時進化を旧来的な離散世代モデル(2)で近似した.引き続いて,出生-死亡過程を基礎とする分枝過程モデル(3)の開発および解析を進めた.最終的には,群集進化のシミュレーションモデルと適応進化のポリジーンモデルとを統合し,種間相互作用を伴う進化モデルの構築を進めた.
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