研究概要 |
バクテリアの非常に高度にシステム化された情報伝達機構, 各ユニット間の連携機構を, マルチモーターの計測手法を用いて計測を試みた. その結果, モーター間の回転方向の転換のタイミングには相関があり, さらに, そのタイミングには時間遅れが見られた. この時間遅れはモーター間の距離に依存し, 極からの情報の流れが波状に細胞内を伝わって伝搬されたことを示唆する. このことは今までに報告されてはおらず, 新たな発見となる. また, ケージド化合物を用いた外部刺激により, 細胞の回転方向の割合(CW/(CW+ CCW))が変化した. このことは, ケージド化合物による刺激により, 受容体からの情報が細胞内部に発せられたことを示すものである.
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