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骨の形態形成にチューリング波が関与している可能性

研究課題

研究課題/領域番号 22657056
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 発生生物学
研究機関大阪大学

研究代表者

近藤 滋  大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (10252503)

研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワードチューリング / ゼブラフィッシュ / 皮膚模様 / 反応拡散 / ネットワーク
研究概要

以下の新しい知見が得られた。
●アドレナリン受容体阻害剤の骨に関する影響に関して
1.ゼブラフィッシュでは骨が小さいため、薬剤の影響を細かく調べることができないので、エンゼルフィッシュを使い、特に頭部の骨の形成を調べた。その結果、アドレナリン阻害剤の効果で、頭部の骨が全般的に薄くなっていることが解った。このことは、破骨細胞の活性が亢進していることを示している。
2.骨芽細胞特異的に発現するプロモーターでGFPを発現させて、骨芽細胞の分布を調べた。その結果、骨芽細胞の量、分布にはアドレナリン阻害剤は影響しないらしいことが解った。
3.トラップ染色により、脊椎周辺での破骨細胞の分布を調べた。その結果、予想通り、破骨細胞の分布に異常が見られた。しかし、その一方で、破骨細胞総量に関しては大きな変化は見られず、そのあたりは頭部骨とのデータが一致していない。
●脊椎骨の変形をおこすstp変異のクローニング
1.Stp変異(優勢の変異、enuで作られたため、ポイント変異と思われる)とクローニング用の株を交雑して、ポジショナルクローニング法による変異部位の特定を行った。
2.22番染色体の一部に、stp変異を持つ個体由来のpcrbandが高い確率(86/88)で出る事が解り、おおよその遺伝子の位置が判明した。
3.その領域は染色体の末端にあたるため、候補となる遺伝子は比較的少ない。
4.その領域には別の骨形成変異を持つ突然変異の遺伝子(既にクローニング済み)が含まれている。
5.Stpの染色体から、その遺伝子をクローニングし、配列を調べた結果、アミノ酸の置換があることが解った。
6.今後、さらにF2の個体についてマーカーをスクリーニングすることで領域を絞るとともに、発見された変異遺伝子を含むプラスミドによるトランスジェニックの作成により、変異遺伝子の特定を目指す。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Blending of animal colour patterns by hybridization2010

    • 著者名/発表者名
      Miyazawa S, Okamoto M, Kondo S
    • 雑誌名

      Nature Communications

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Reaction-Diffusion Model as a Framework for Understanding Biological Pattern Formation2010

    • 著者名/発表者名
      Kondo S, Miura T
    • 雑誌名

      Science

      巻: 329 ページ: 1616-1620

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Interactions between zebrafish pigment cells responsible for the generation of Turing patterns2010

    • 著者名/発表者名
      近藤滋
    • 学会等名
      16th Meeting of the European Society for Pigment Cell Research
    • 発表場所
      Wellcome Trust Conference Centre, Cambridge (UK)
    • 年月日
      2010-09-07
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Turing model, a framework for explaining biological pattern formation.2010

    • 著者名/発表者名
      近藤滋
    • 学会等名
      第43回日本発生生物学会大会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      2010-06-23
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Pattern formation in fixed 2D fields vs morphogenesis in growing 3D fields.2010

    • 著者名/発表者名
      近藤滋
    • 学会等名
      Minerve 2010-Development of pattern in the nervous system
    • 発表場所
      La Bestide Les Aliberts, Minerve (France)
    • 年月日
      2010-05-15
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [図書] 現代生物科学入門8システムバイオロジー2010

    • 著者名/発表者名
      近藤滋(共著)
    • 出版者
      岩波書店
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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