研究課題/領域番号 |
22659030
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋光 信佳 東京大学, アイソトープ総合センター, 准教授 (40294962)
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研究期間 (年度) |
2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2010年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | ノンコーデングRNA / 細胞核 / 核内ドメイン / 癌 |
研究概要 |
疾患マーカーとして特定の蛋白質を同定できた場合、その蛋白質に対する抗体を検査用抗体として開発する手法はほぼ確立されていると言ってよい。従って、疾患マーカーとして有用な蛋白質をいかに効率よく発見できるかという点がマーカー開発の成否の鍵となる。マーカー発見のための従来アプローチでは、(1)疾患に伴って発現などが異常となる蛋白質、(2)既知の疾患関連蛋白質と相互作用する相手方蛋白質の検索、等がある。しかしながら、従来の手法によって有効な疾患マーカーが発見されていない疾患は数多く存在し、新たなアプローチ法が待たれている。本研究では、新たな疾患マーカー蛋白質の候補検索法として、疾患形成と密接に関連するノンコーディングRNAに着目した手法の有効性を検証する。具体的には、がんの転移性と密接に関連し、かつ、申請者らによって細胞運動性の促進作用のあるノンコーディングRNAであるMALAT1に着目した。本研究では、臨床がん試料を用いて、大腸がん組織でMALATIの高発現をRNA in situ hybridization法で検出可能であるかを調べた。その結果、大腸がん組織の中でも、特に浸潤性のがん部位において、MALAT1が高発現していることを見出すことができた。この結果は、MALAT1に注目することが、確かに、がんのマーカー候補を発見する上で有効であることを示す結果と考えている。
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