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新しい血管新生促進作用

研究課題

研究課題/領域番号 22659055
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関独立行政法人国立循環器病研究センター

研究代表者

佐藤 優子  独立行政法人国立循環器病研究センター, 血管生理学部, 研究員 (70435882)

研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2010年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード血管新生 / 内皮細胞 / HSP
研究概要

Heat shock protein(HSP)は、細胞内における分子シャペロンとしての機能が良く知られているが、細胞外でも機能することが最近見出されている。本研究では、細胞外HSPによる血管機能調節作用を明らかにするため、血管内皮細胞HSP受容体の同定と機能解析を行った。内皮細胞cDNA発現ライブラリーからHSP結合因子をスクリーニングし、一回膜貫通型タンパク質をHSP受容体として新たに見出した。RNAiによりヒト血管内皮培養細胞のHSP受容体をノックダウンすると、マトリゲル上での管腔形成反応が抑制された。また、HSP受容体をCHO細胞へ発現させると、マトリゲル上で内皮細胞様のメッシュ構造を形成した。この反応はRac inhibitorを添加することで抑制され、またmRFP融合アクチンを共発現させると細胞辺縁部の膜ラッフリングが活性化している領域にHSP受容体とアクチンとの共局在がみられたことから、細胞外HSPによるHSP受容体を介した細胞形態変化は、HSPが作用する膜の直下におけるアクチンへの作用により引き起こされていることが示唆された。さらにHSP受容体トランスジェニックマウスを作製してマトリゲルプラグアッセイを行ったところ、野生型に比べて血管新生が亢進することを明らかにした。一方HSP受容体ノックアウトマウスでは、マトリゲル内新生血管が野生型に比べて減少し、生体内においてもHSP受容体が血管新生促進を引き起こすことがわかった。これらの研究成果から、HSP受容体が腫瘍血管などの血管新生病のターゲットとなる可能性が期待できる。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 新規HSP受容体は血管新生を促進する2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤優子
    • 学会等名
      第8回メタボリックシンドロームカンファレンス
    • 発表場所
      京都市芝蘭会館「稲盛ホール」
    • 年月日
      2010-07-17
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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