研究課題
挑戦的萌芽研究
近年の薬剤耐性病原菌による感染症の増加は、感染症治療に対して選択可能な薬剤を大幅に制限することとなりそれへの対応は感染制御における喫緊の課題となっている。そこで本研究では、基盤となる健常人の耐性菌保菌状態の解析を行った。その結果、285名の健常成人糞便中、18名(6.3%)からESBL(extended-spectrumβ-lactamase)産生腸内細菌が検出された。分離されたESBL産生菌の84%は特定遺伝子型(CTX-M)を示し、そのほとんどは大腸菌であった。このような結果は、約10年前の報告(0.3%)と比べ、本邦における健常人耐性菌保菌者が急激に増加していることを示している。
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