研究課題
挑戦的萌芽研究
抗TNF-α抗体、TNF-α受容体分子をビーズ表面ポリスチレン内のエポキシ基を抗TNFα抗体内ヒトFc部位と結合することによって、抗TNF-α抗体(Infliximab;レミケード)結合蛍光・磁性ビーズ(IFXビーズ)を作成した。本ビーズは;1)ヒト単球に結合するがリンパ球には結合しないことを証明した。2)ヒト単球、特に、CD14+CD16+の活性化単球に対し強い結合能があることを示した。さらに、HLA-DR発現量、TNF-α発現量、CD80/CD86分子発現量とも相関しており、本ビーズは主に炎症惹起性の病的単球を標的とすることを示した。3)本ビーズを用いて吸着されるヒト単球は経時的にアポトーシスを誘導することを示した。また、本ビーズ濃度依存性にアポトーシスを誘導することも明らかとなった。4)本ビーズの正常マウスへの投与で安全性を確認した。特に、赤血球数、肝臓酵素や血中Fe濃度に異常のないことを確認した。5)生体での磁気誘導によって、マウスでの本ビーズの局在を制御できることを示した。すなわち、脾臓付近への磁石誘導によって、脾臓への本ビーズの本頻度の移行に成功している。6)現在、マウス大腸炎モデルでの検討を行うためのキメラTNFα受容体分子(エンブレム;エタネルセプト)結合蛍光・磁性ビーズの作成は技術的な困難性のため現在でも成功していないが、今後も動物モデルでの応用も考え、克服していきたい。
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