CTですりガラス影を呈する細気管支肺胞上皮癌(以下BAC)の中で、リンパ節転移を来たし得る野口分類C型を除外する試みがなされているが確立された方法はない。本研究ではBACの粗造な構造に着目し、「固い」腫瘍ほど悪性度が高いとの仮定を立て、吸呼気CTでその直径変化率・吸収値変化率を測定することで「固さ」を表現し、BACの悪性度類推を試みた。 結果、野口分類B vs. C間で有意差はないものの一定の傾向が見られた。吸呼気CTを撮影することで、臨床的に問題となる野口分類C型を抽出しうる可能性が示された。
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