研究課題/領域番号 |
22659299
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤原 浩 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30252456)
|
研究分担者 |
西 英一郎 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30362528)
佐藤 幸保 京都大学, 医学研究科, 助教 (00508236)
服部 明 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (50300893)
|
研究期間 (年度) |
2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2010年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
キーワード | 透明帯 / 胚シグナル / 着床 / 免疫細胞 / EPF |
研究概要 |
4週齢の幼若雌マウスICRをPMSG(5IU)、HCG(5IU)を用いて排卵誘発し、mating後の1-3日目に受精卵が密集している部分に一致して膨隆している卵管を切除して解析したところ、dendritic cellおよび粘膜T cellが活性化している像が観察された。一方で過排卵mating後に卵管より得られた卵から透明帯を分離・回収し、これをホモゲネートして酵素処理後、偽妊娠マウスの片側卵管内に注入して組織学的変化を検討したところ、同様に活性化したdendritic cellおよび粘膜T cellが示された。そこで子宮卵管角を結紮した妊娠マウスまたは卵管内に分離・処理した透明帯を注入して脾臓細胞を解析したところ、ロゼット形成能が低下していること(early pregnancy factor活性)が観察された。またヒト末梢血から末梢血単核球を分離し、IL-4およびGM-CSF存在下にdendritic cellを分化誘導したのちに透明帯の分解産物を感作させ、さらに新たに分離培養したT細胞と共培養したところ、同様にロゼット形成能が低下することが示された。以上より、透明帯の分解産物が免疫細胞の機能変化を誘導することが初めて明らかとなった。またこれらの反応は妊娠初期の卵管内で観察されたことから、胚存在のシグナルとして透明帯の分解産物がその候補となりうることが示された。
|