研究概要 |
助産師学生を対象に,分娩介助実習開始直後と実習終了時(分娩介助 10 例) ,OSCE リフレクション法を取り入れ,リアルタイムに学生の助産技術の映像を撮影し,評価者による反応を同期的に実施して,分娩期助産診断の到達度の明確化を行った。分娩介助開始直後では,基本的な助産診断とケアプランの立案は修得できていたが,状況に合わせたケアを判断・実施することは困難であった。しかし,評価表にない項目も多角的に観察して意見を出し合い,相互に学び,現実の自分を認識して自分の課題を明確にできていた。分娩介助終了時では,分娩時の救急や異常事例も状況に合わせたケアの判断・実施がほぼできていた。 OSCE-R の実施によって, 学生は自分が経験できていない救急・異常事例においても,知識や技術を確実なものと発展させ,教員も学生の問題点を把握し,共有することができ,OSCE-R 教育は有用であることが示唆された。
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