河跡湖堆積物の解析にもとづく流域環境復元

• 研究課題/領域番号: 22680059
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 地理学
• 研究機関: 名古屋大学 (2011-2013); 名城大学 (2010)
• 研究代表者: 堀 和明 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (70373074)
• 研究期間 (年度): 2010-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2012年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2010年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
• キーワード: 河跡湖 / 氾濫原 / 沖積層 / 泥炭 / 完新世 / 石狩川

研究概要

河跡湖堆積物の解析にもとづいて，河跡湖の形成時期や埋積過程を明らかにし，河川下流域の環境変遷を検討した．調査は北海道の石狩川流域でおこなった．研究成果は以下のとおりである．（1）GPS付魚群探知機とエレキモータ，ゴムボートを用いた簡便な手法による河跡湖の湖盆図作成をおこなった．（2）河跡湖の底質は一部を除いて泥からなっており，水深の小さいところでは夏期にヒシの繁殖がみられた．（3）河跡湖の形成は非常に新しく，埋積速度も大きい．（4）河跡湖堆積物の粒度変化は夏季の降水量の変動と関連する可能性がある．（5）完新世における氾濫原の堆積環境・堆積速度の変化は海水準変動速度の変化に強く影響を受ける．

研究成果

• [雑誌論文] 石狩低地内陸部で採取されたIK1 コアが示す完新世の堆積環境・堆積速度の変化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 石井祐次・伊藤彩奈・中西利典・洪 完・堀和明
  • 雑誌名: 第四紀研究 巻: 53(印刷中)
  • NAID: 130004700526
  • 査読あり
• [雑誌論文] 石狩低地内陸部で採取されたIK1コアが示す完新世の堆積環境・堆積速度の変化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 石井祐次・伊藤彩奈・中西利典・洪 完・堀 和明
  • 雑誌名: 第四紀研究 巻: 53
  • NAID: 130004700526
  • 査読あり
• [学会発表] GPS 付き魚群探知機を用いた三日月湖の湖盆図作成 (2014)
  • 著者名/発表者名: 堀 和明・清水啓亮・谷口知慎・野木一輝
  • 学会等名: 日本地理学会発表要旨集
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-03-27
• [学会発表] 石狩低地にみられる三日月湖の過去数百年の古洪水記録 (2014)
  • 著者名/発表者名: 石井祐次・堀 和明
  • 学会等名: 日本地理学会発表要旨集
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-03-27
• [学会発表] GPS 付き魚群探知機を用いた三日月湖の湖盆図作成 (2014)
  • 著者名/発表者名: 堀 和明・清水啓亮・谷口知慎・野木一輝
  • 学会等名: 2014年日本地理学会春季学術大会
  • 発表場所: 国士舘大学
• [学会発表] 石狩低地にみられる三日月湖の過去数百年の古洪水記録 (2014)
  • 著者名/発表者名: 石井祐次・堀 和明
  • 学会等名: 2014年日本地理学会春季学術大会
  • 発表場所: 国士舘大学
• [学会発表] Overbank sedimentation rate as a control on peat formation on the floodplain: Holocene example from the Ishikari floodplain, northern Japan (2013)
  • 著者名/発表者名: Ishii, Y. and Hori, K
  • 学会等名: 10th International Conference on Fluvial Sedimentology
  • 発表場所: University of Leeds (UK)
  • 年月日: 2013-07-19
• [学会発表] 石狩川下流域にみられる三日月湖の堆積物による洪水史復元 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石井祐次・堀 和明
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2013年大会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2013-05-23
• [学会発表] 石狩川下流域氾濫原の堆積環境の変化と泥炭層形成 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石井祐次・堀 和明
  • 学会等名: 日本地理学会発表要旨集
  • 発表場所: 熊谷
  • 年月日: 2013-03-30
• [学会発表] 石狩平野内陸部の沖積層 (2013)
  • 著者名/発表者名: 堀 和明・伊藤彩奈・田辺 晋・中西利典・洪 完
  • 学会等名: 日本地理学会発表要旨集
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2013-03-28
• [学会発表] 石狩川下流域にみられる三日月湖の堆積物による洪水史復元 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石井祐次・堀 和明
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2013年大会
  • 発表場所: 幕張メッセ国際会議場
• [学会発表] Overbank sedimentation rate as a control on peat initiation on the floodplain: Holocene example from the Ishikari floodplain, northern Japan (2013)
  • 著者名/発表者名: Yuji Ishi, Kazuaki Hori
  • 学会等名: 10th International Conference on Fluvial Sedimentology
  • 発表場所: University of Leeds
• [学会発表] 石狩川下流域氾濫原の堆積環境変化と泥炭層形成 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石井祐次・堀 和明
  • 学会等名: 2013年日本地理学会春季学術大会
  • 発表場所: 立正大学熊谷キャンパス
• [学会発表] 石狩平野内陸部の沖積層 (2012)
  • 著者名/発表者名: 堀和明・伊藤彩奈・田辺晋・中西利典・洪完
  • 学会等名: 日本地理学会
  • 発表場所: 首都大学東京
  • 年月日: 2012-03-28
• [図書] 3 沖積低地を構成する地層はどのようにしてできてきたか.海津正倫編「沖積低地の地形環境学」 (2012)
  • 著者名/発表者名: 堀 和明
  • 出版者: 古今書院
• [図書] 沖積低地の地形環境学 (2012)
  • 著者名/発表者名: 海津正倫（編）
  • 総ページ数: 179
  • 出版者: 古今書院