近現代における古日本染織の移動とコレクション形成に関する基礎的研究

• 研究課題/領域番号: 22682001
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 美学・美術史
• 研究機関: 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館
• 研究代表者: 小山 弓弦葉 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部調査研究課工芸室, 主任研究員 (10356272)
• 研究期間 (年度): 2010-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円); 2013年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2012年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円); 2011年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円); 2010年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
• キーワード: 古日本染織 / 古美術商 / コレクター / 海外流出 / 野村正治郎 / 山中商会 / 明治・大正期 / 昭和初期 / 美術史 / 大正・昭和初期の蒐集 / 野村正次郎 / 海外への流出 / 岡田三郎助 / 近現代 / ビゲロー / フランク・ロイド・ライト / 形態資料とその形状の変化 / 野口彦兵衛 / 古美術品の流通経路

研究概要

本研究においては、明治期以降、古美術品として国内外に流出した古日本染織の動向を調査し、さらに、それらのコレクションが美術館あるいは個人のコレクターの元に保管されるようになった事由について調査した。そのことによって、古日本染織が大正期から昭和初期にかけて古美術品として国内外に認識されるとともに、従来知られていた以上に、アメリカやヨーロッパで多種多様な古日本染織が美術品として収集されていたことが浮かび上がった。また、海外における古日本染織の古美術品としての価値観は、日本における価値観と大きく異なることも明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Woven Riches: Asian Twxtiles at the Toyokan (2013)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 雑誌名: ORIENTATIONS 巻: vol.44, no.5 ページ: 66-70
• [雑誌論文] 「森口華弘が語った『東博伝説』のゆくえ」 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 雑誌名: 『現代の眼』 巻: №602 ページ: 2-4
• [雑誌論文] 能絵鑑に見る能装束の様式―諸本との比較から導き出されるデザインの変遷― (2013)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 雑誌名: 『能と狂言』 巻: 11 ページ: 25-34
• [雑誌論文] 近代染織史研究における「辻が花」の受容について (2010)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 雑誌名: MUSEUM -東京国立博物館研究誌 巻: No.627 ページ: 5-36
  • NAID: 40017334146
  • 査読あり
• [雑誌論文] 近代染織史研究における「辻が花」の受容について (2010)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 雑誌名: MUSEUM 東京国立博物館研究誌 巻: 627 ページ: 5-36
  • NAID: 40017334146
  • 査読あり
• [雑誌論文] 辻が花-中世絞染模様-に関する考察 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 雑誌名: 東京国立博物館紀要 巻: 44号 ページ: 3-111
  • NAID: 40016765491
• [学会発表] 能絵鑑に見る能装束のデザインの変遷 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 学会等名: 能楽学会
• [学会発表] 細川家伝来挽家袋・仕覆について (2011)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 学会等名: 茶の湯文化学会
  • 発表場所: 東京・実践女子学園
  • 年月日: 2011-11-12
• [学会発表] 挽家袋・仕覆について (2011)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉, 細川家伝来
  • 学会等名: 茶の湯文化学会
• [学会発表] 「辻が花」を考える-「ことば」と技法をめぐる五〇〇年の歴史- (2010)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 学会等名: 服飾文化学会
  • 発表場所: 日本女子大学
  • 年月日: 2010-05-22
• [学会発表] 「辻が花」を考える -「ことば」と技法をめぐる五〇〇年の歴史 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 学会等名: 服飾文化学会講演会
• [学会発表] The popularity of sarasa for Thai market in Japan During the 17th and 18th century
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 学会等名: The symposium; Textiles and Dress at the Thai Court and Beyond
  • 発表場所: Queen Sirikit Museum of Textiles
• [学会発表] 「能絵鑑に見る能装束の様式 ―諸本との比較から導き出されるデザインの変遷―」
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 学会等名: 能楽学会
  • 発表場所: 法政大学
  • 招待講演
• [図書] 東京国立博物館図版目録 インド・インドネシア染織篇 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 総ページ数: 238
  • 出版者: 能登印刷株式会社
• [図書] 「辻が花」の誕生 -〈ことば〉と〈染織技法〉をめぐる文化資源学 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 総ページ数: 307
  • 出版者: 東京大学出版会
• [図書] 「辻が花」の誕生-<ことば>と<染織技法>をめぐる文化資源学 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 総ページ数: 353
  • 出版者: 東京大学出版会
• [図書] 日本の美術 No. 524 光琳模様 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小山弓弦葉
  • 総ページ数: 96
  • 出版者: ぎょうせい