研究課題
若手研究(A)
我々は、抑制型の転写因子Hes1がES細胞内で周期的に発現振動(オシレーション)し、マウスES細胞分化のタイミングや運命決定に寄与している事を見いだしてきた。本研究課題により、1,Hes1の発現レベルが高く、Hes1がオシレーションしていないマウスES細胞では、Notchシグナルが抑制され、中胚葉分化が昂進する事、2,ヒトES細胞、iPS細胞においても、マウスES細胞と同様に、Hes1の発現レベルの低下によって神経分化が昂進する事、3,Hes1タンパク質を安定化する脱ユビキチン化酵素を同定し、その脱ユビキチン化酵素がHes1の安定化を介して幹細胞の神経分化を制御すること、を明らかにした。
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