研究概要 |
本研究では,クライアント・マシンのHDD等のストレージの内容をサーバで集中管理しつつ,クライアント側の計算資源は最大限活用することが出来るシステムの実現を目的として,仮想化技術を用いた分散ストレージ管理基盤に関する研究をおこなった.我々が研究開発している独自の仮想マシンモニタ「BitVisor」を活用して,ストレージ以外のデバイスへのアクセスはパススルーとしてゲストOSがハードウェアの機能をオーバーヘッドゼロで全ての機能を最大限に活用できるようにしつつ,ストレージ・デバイスへのアクセスを部分的に仮想化することで, OSからは完全に透過的にサーバに転送することを可能にした.実験の結果,既存のWindowsやLinux等のOSの設定を一切変更することなくネットワークブートできることを確認した.また,サーバOSのキャッシュが有効の場合には起動時間が14秒程度短縮されることを確認した.
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