研究概要 |
本研究では,既存の仮想化システムのI/Oスケジューラの性能の評価を行い既存のI/Oスケジューラが仮想化環境にて十分な性能を発揮できないことを確認した.つづいて,ホストOSとゲストOSを改変し,スケジューリング結果の保持,動作の解析が可能となる解析システムを構築した.そして,当該解析システムを用いて動作解析を行い,仮想化環境にて十分な性能を発揮できない理由が巨大なイメージファイル間の長距離シークにあることを明らかにし,この問題を解決する手法として飢餓状態判定時間の拡大など提案した.提案手法を,オープンソースのOS,仮想化システムに実装し,複数の仮想化システムで評価したところ,I/O性能の向上,統合サーバ数の向上,消費電力の低減などが確認できた.
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