研究概要 |
マンガデザイナの観察を通して,マンガデザインの初期段階においてデザイナは,キャラクタ(登場人物の設定)・プロット(物語の筋書き)・ネーム(ラフなコマ割)の三要素を用いて,抽象化と具体化を繰り返しながら試行錯誤していることがわかった.しかしながら,従来のツールはこれらのタスクについて十分に支援していない.本研究では,デザインの初期段階のマンガデザイナを支援するシステムを作成した.本システムでは,デザイナは,アイディアの抽象表象と具体表象の間をシームレスに行き来しながら三要素を作り上げることがき,また多数枚を同時に参照できる.プロデザイナによる評価を行い,デザイナが本コンセプトに好意的な反応を示し,提案システムを用いてデザイン作業を行うことに関心があることがわかった.
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