研究課題
若手研究(B)
ヒトには生存のため,無意識的に体表に起こった変化を検出する神経基盤が存在すると仮定した.変化を検出するためには事前に起こる事象を記憶している必要があり,本研究ではその前事象との照合により誘発される神経活動について検討した.その結果,体性感覚・聴覚ともに前事象の刺激が長く,変化が起こった際に活動が大きくなる成分を認めた.その活動は,刺激変化から約100ミリ秒で記録され,前事象の長さに依存して大きくなった.これらの結果から,ヒトは変化検出のための神経基盤を持つことが明らかとなった.
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