研究概要 |
がんの低侵襲な治療法の一つである光線力学療法(PDT)の治療計画において,生体組織内の光の侵達度や照射線量分布を定量的に把握することは,治療成績を向上させるために重要である.生体組織内の光の侵達度は,生体組織の光学特性である吸収係数[ mm^<-1>],換算散乱係数[ mm^<-1>]等により理解できる.一般的に,レーザー照射により生体組織の光学特性は変化する.そこで,我々は, PDT前後の腫瘍組織の光学特性を算出することを目的として基礎的検討を行った. PDTをマウス皮下腫瘍モデルに対して行い,双積分球光学系とInverse Monte Carlo法を用いて波長350~1000nmにおける腫瘍組織の光学特性を算出した.
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