研究概要 |
申請者らは,ポンプを構成する個々の小型化を回避するために,バルブなどの構成部品数を最小限に抑えたバルブレスマイクロポンプの開発を試み,その基礎技術を固めた.本提案のマイクロポンプは,管路一体の構成をとり,簡易な構造でありながら流動制御パラメータが多く,様々な使用環境に適したポンプ設計が可能となる.そこで本研究では,小型化が可能な同ポンプを「新しいバルブレス輸液ポンプの開発」に適応し,未解決であったその流動性の高機能化と流量制御法の構築とその向上を目的とした.その結果,中空管マイクロポンプの進行波理論式の構築により,振幅と実験での流量との相関性の確認と,進行波理論振幅値y(t)の増加による制御性の確認から,その最適化から様々な使用環境に適したポンプ設計が可能となった.
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