研究概要 |
固定負荷運動時において,酸素化ヘモグロビン(Δ[oxy])および総ヘモグロビン(Δ[tHb])が増加する現象(f-Δ[tHb])が,末梢組織の血管拡張に起因するのか,もしくは単に皮膚血流量(sBF)の増加による影響かについて検討した.その結果,固定負荷運動中におけるΔ[tHb]の変化が皮膚血流量の変化と全く異なる動態であったこと,ならびに中強度運動時におけるf-Δ[tHb]がΔ[oxy]の増加との間には有意な正の相関関係が得られたことから, f-Δ[tHb]は筋組織内の末梢血管拡張反応に起因する可能性が高いことが示唆された. これらの成果は,第66回日本体力医学会で発表するとともに,詳細な結果を加えた論文を学術雑誌へ投稿した.
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