研究概要 |
本研究は,技術科の実習場面における指導・評価の目標・内容・方法を分析し,技術教育の特徴を検討した。(1)まず,のこぎりびきとはけによる塗装の授業を対象とした分析を行った。その結果,対象とした授業では,指示的な発話が多く行われており,生徒の思考や判断を促進する機能を持つ発話が少ない傾向が示された。(2)また,レスキューロボットを学習題材とした授業を対象とした分析を行った。この授業の指導・評価では,形や長さなどの生活的な概念を,技術的な概念である最適化,効率,評価などへ展開し,試行的な学習活動を促進する傾向を有することがわかった。(3)さらに,実習場面での指導・評価を効率化・実質化することを目的として, PDAによる学習評価システムを試作した。
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