研究課題/領域番号 |
22700897
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腫瘍免疫学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
粟井 博丈 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 助教 (10433020)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2010年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 免疫抑制 / CD4^+T細胞 / ミエロイド系抑制性細胞 / がん / T細胞 / 免疫制御 / MDSC |
研究概要 |
がんを攻撃する免疫担当細胞であるT細胞を活性化することにより、がんを排除しようとする免疫療法は、副作用が少なく、長期的効果が期待されることから、有効な治療法として有望視されている。一方、がん患者では、がん細胞を攻撃するT細胞がうまく機能しないことが、免疫療法の障壁となっている。本研究課題で我々は、T細胞の活性化を抑制する細胞として注目されているミエロイド系抑制性細胞(MDSC)の、T細胞の機能的分化に対する影響を検討した。そして、MDSCが、腫瘍の増大を助ける炎症性サイトカイン、IL-6の供給源であることを見出した。このMDSCが産生するIL-6は、腫瘍を攻撃する上で重要な機能を果たすエフェクターT細胞への分化を著しく阻害することを発見した。この結果は、新たなMDSCの抑制メカニズムを示唆するものであり、MDSCおよびIL-6を標的としたがん免疫療法の効率化に、有用な情報を提供すると考えられる。
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