研究課題/領域番号 |
22710030
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境影響評価・環境政策
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
吉村 千洋 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (10402091)
|
研究期間 (年度) |
2010 – 2012
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | ダム群 / 河川生態系 / 粒状有機物 / 分布型流出モデル / 魚類分布モデル / 溶存態有機物 / 金属輸送 / 出現確率 / 個体密度 / 個体群存続可能性分析 |
研究概要 |
本研究ではダム群が河川下流域や汽水域の生態系に与える影響を物質輸送と流況に着目して解明することを目的とした。相模川水系と揖斐川水系を対象とし、個別ダムおよびダム群が物質動態、流況、魚類相に与える環境影響を、現地調査とモデル解析により解明した。その結果、ダム貯水池に由来する粒状態有機物は森林河川においても約3km以上下流に輸送されること、また流量安定時には支川や各種排水の影響を受けるため、溶存態有機物に対するダムの影響はセグメントスケールに留まることが示唆された。そして、流況と魚類群集の解析および魚類分布モデルによる解析結果を踏まえると、河川生態系の種多様性を維持するためには流量の平均的規模だけでなく、出水などの時間的変動および最低流量が重要な要素であることが分かった。これらの成果およびモデルを活用することで、下流河川の生態系も考慮した最適な水資源配分やダム運用方法を検討することが可能となった。
|