研究課題
若手研究(B)
SH基反応性の酸化ストレス物質15d-PGJ_2, ONE, 8-nitro-cGMPは, DNA損傷応答を引き起こすことなく, ATM依存的なp53のリン酸化と蓄積,アポトーシスを誘導する.過酸化水素の場合と異なり, 15d-PGJ_2によるATMの活性化ではATM間でのジスルフィド結合の形成を必要としない. 15d-PGJ_2はATMに依存した代謝系の制御機構に影響を及ぼす.以上のことを本研究では明らかにし, ATMのDNA損傷応答とは異なる酸化ストレス応答機構とそれが代謝系の制御に関与するという生理学的意義を示した.
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