研究課題/領域番号 |
22710059
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
赤木 純一 国立医薬品食品衛生研究所, 病理部, 研究員 (60512556)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2010年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | DNA複製・修復 / 損傷乗り越え複製 / ミスマッチ修復 / 突然変異 / 紫外線 / 癌 / 損傷乗り越えDNA複製 / DNA損傷 / 6-4光産物 / DNAポリメラーゼ・ゼータ |
研究概要 |
本研究では紫外線により誘発されるDNA損傷の一つである6-4光産物(6-4PP)の損傷乗り越え複製(TLS)機構と、それに伴う突然変異誘発の分子機構の解析を目的として、さまざまなTLSポリメラーゼ欠損細胞を用いて細胞内TLSアッセイを行った。その結果、主要なTLSポリメラーゼであるPolη(イータ)、Polι(イオタ)、Polκ(カッパ)をすべて欠損した細胞でも6-4PPに対するTLS活性がみられ、細胞内ではこれらのTLSポリメラーゼ以外に複製ポリメラーゼ等が6-4PPのTLSに関わっている可能性が示唆された。一方でPolζ(ゼータ)の活性サブユニットであるRev3欠損細胞ではTLS活性が消失することから、Polζが6-4PPのTLSを完了するために必須のextenderであることが示された。そこで Polζによる突然変異誘発メカニズムについてさまざまな配列中の6-4PPを用いて解析したところ、Polζは損傷の次の塩基に対して高い頻度で突然変異を引き起こすこと、およびその変異頻度はDNA損傷前後の塩基配列の影響を大きく受けることが明らかとなった。
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