研究概要 |
徳島県を流れる吉野川流域圏の農業排水を含む河川水や事業所排水,道路流出水等を採水し,それぞれ2~6回、環境省で現在検討中の水生生物3種(魚類,ミジンコ,藻類)を用いた亜慢性試験で総毒性を測定した。その結果,一般事業所や下水処理施設のほとんど(放流先河川の一部)でミジンコや魚類に対して強い毒性影響が検出された一方で,藻類は増殖した排水が多かった。河川水に毒性影響が検出されたのは主に都市部の汚染度が高い河川の一部に限られていた。道路流出水はミジンコや藻類に対して強い毒性が検出され,化学分析により、その一部がPAHsや重金属による可能性が高いことがわかった。
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