研究概要 |
近年、無線通信とデジタル放送などの普及に伴い無償でRFエネルギーを周辺から得ることが可能となっている。RFエネルギーハーベスティングとは周辺から微弱なエネルギーを得ることで、ワイヤレスセンサーネットワーク、無線端末、医療機器の電源もしくは蓄電機器に応用することが可能となっている。本研究では、RFエネルギーハーベスティングに着目し、小型無線機器の電源として利用可能にする2.13GHzの4×4レクテナの開発を行った。試作したレクテナはISMバンドである2,13GHzで最大利得を得るように誘電率10,膜厚1.6mmのPTFT(Teflon)ボードを用いて試作を行い5.8Biの利得を得ることが出来た0昇圧回路はTexas Instruments TPS61220を用いて試作を行った。電圧が0,7V~5,5Vで昇圧動作を行い特に入力電圧が1.2Vと出力電圧が3.3Vの際、電流により変換効率が少し変わり、1.7mAの際に変換効率は約80.9%となった。評価の結果、試作したレクテナを基地局から12m以内で置くとZigBee等の小型無線機器の電源として利用可能となる。
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