研究概要 |
本研究では,認識可能とされている眼球運動速度30°/sec以下4)の状態において,眼球運動の速度や方向の違いが有効視野にどのような影響を与えるか,実験的に検討を行い,自由視での有効視野推定式の提案を行うことを目的とし,研究を行った.その結果,眼球運動方向,眼球速度の上昇,認識対象物の注視点に対しての方向の違いにより,有効視野の狭窄率に違いがあることを示した.また,斜め方向移動時の狭窄率の特性は垂直方向移動と類似性があることも示し,眼球運動方向・眼球運動速度を変数とした,自由視状態における有効視野推定式の提案を行った.
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