研究概要 |
江戸時代の古地図に噴気・噴煙が描かれている火山の調査を行った結果,噴気・噴煙の記述のある火山は,以下の火山である.千島・北海道地域:恵山,北海道駒ケ岳,有珠山,渡島(松前)大島,渡島(松前)小島,イワオヌプリ(ニセコ),雄阿寒,雌阿寒,羅臼岳(知床),択捉焼山,茂世路岳.東北・関東・中部:岩手山,浅間山,新潟焼山,九州:鶴見岳,雲仙,阿蘇,霧島,桜島,薩摩硫黄島,口永良部島,小臥蛇島,口之島,中之島,諏訪瀬島,横当島. 北海道および薩南諸島の火山については,これら古地図の情報を基に噴煙史を編むことに成功した.これらの成果は古地図の記述を適切に評価すれば火山活動史の構築に役立つことを示している.
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