研究課題/領域番号 |
22720116
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
|
研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
板倉 厳一郎 中京大学, 国際教養学部, 准教授 (20340177)
|
研究期間 (年度) |
2010 – 2012
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2012年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2011年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2010年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | イギリス文学 / テロ / 暴力表象 / 多文化主義 / 暴力 / ポストコロニアリズム / ポストモダニズム |
研究概要 |
9.11以降のテロを扱ったイギリス小説において、2つの傾向が見られることが明らかになった。西洋的な近代性への回帰と新左翼的価値観に対する幻滅である。西洋的理性の正当化に基づく9.11の神話化はもともと新左翼的リベラリズムへの失望から生まれたものだ。これがハーバーマスとデリダのテロ論と好対照をなしているのも興味深い。議論としては西洋的な近代性に対する信頼を示すハーバーマスより洗練された議論を展開するデリダに分があるように見えるが、9.11以降のイギリス小説では前者に近い傾向が見られる。
|