研究課題/領域番号 |
22720163
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学
|
研究機関 | 札幌学院大学 |
研究代表者 |
山越 康裕 札幌学院大学, 人文学部, 准教授 (70453248)
|
研究期間 (年度) |
2010 – 2012
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2012年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | ブリヤート語 / モンゴル諸語 / 記述言語学 / 危機言語 / モンゴル語 / モンゴル語学 / 言語類型論 / 文法記述 |
研究概要 |
本研究課題は中国北方で使用されるモンゴル系言語のひとつ、シネヘン・ブリヤート語の音韻・文法の総合的な記述および一次資料の公開を目的とした。研究期間を通じて、1 本の言語資料(民話 3 篇)、文法概略の公刊と、以下 3 点を明らかにした。 (1) シネヘン・ブリヤート語の人称所有小詞は、(所有者人称標識としての機能を失いつつある現代モンゴル語と異なり、)その本来的機能である所有者の人称標示機能を残している。また、脱従属化マーカーとして機能している可能性がある。 (2) これまで「形動詞」と記述されてきた形式のいくつかは、その名詞性と動詞性から出動形容詞または出動名詞とみなすべきである。 (3) 形動詞の機能は一見形容詞と類似している。しかし副詞的に使用される際のふるまいが異なることから、通言語的にいわれる分詞の特徴、「動詞の屈折的形容詞化」には完全には合致しない。
|