研究課題
若手研究(B)
本研究は,明治期の雑誌『太陽』の電子コーパスからラレル述語文の用例を抽出し,どの年代にどのようなラレル文のタイプがあったかを,特に受身用法を中心に調査した。日本語の受身文は,近世以前には非情物が主語に立つタイプがほとんどなく,非情物主語の受身文は,近代以降急速に広まったと言われているが,実際には評論・論説などの固い書き言葉の文体では,明治期にすでにいくつかのタイプの非情物主語の受身文が存在し,使われていたことが明らかになった。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
Corpus-based Analysis and Diachronic Linguistics (John Benjamins)
ページ: 243-264
Corpus-based Analysis and Diachronic Linguistics,Eds. by Y. Kawaguchi, M. Minegishi and W. Viereck, John Benjamins