• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

実験考古学的手法を用いた朝鮮青銅器文化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22720296
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 考古学
研究機関早稲田大学

研究代表者

宮里 修  早稲田大学, 文学学術院, 助教 (60339645)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード朝鮮青銅器文化 / 凹文鋳造技術 / 中国東北地方
研究概要

6月には京都大学総合博物館で中国出土と伝わる琵琶形銅剣およびT字形剣柄について資料調査をおこなった。いずれも朝鮮青銅器文化の直接的起源となるもので,とくにT字形剣柄については本研究課題の重要主題である凹文鋳造技術の起源を解明するための重要な資料と位置づけられる。8月にはベトナムに赴き,青銅器を中心に各地の資料を見学した。ベトナムの文化は中国文化の周辺という点において朝鮮との共通性があり,中国文化の伝播・在地化プロセスを考える際に参考資料と位置づけた。動物文の表現・施文方法に朝鮮との共通性を見いだすことも出来た。9月には韓国で多鈕細文鏡が多量に出土した遺跡に赴き現地を見学した。青銅器所有の在り方に再考を迫る遺跡を直接みることが出来たのは有意義であった。10月には中国遼寧省を訪れ,藩陽・本渓・撫順など各地の研究機関や博物館を訪問した。とくに最新の戦国時代鉄器資料を実見でき,鉄器の伝播と青銅器の変化について着想を得た。
また12月には研究費外ではあったが,韓国を訪れ,京畿道博物館で遼寧古代文明展を見学した。中国では見ることが難しい資料が一堂に会しており,とくに藩陽鄭家窪子遺跡の資料をみることが出来たのは大変有意義であった。
今年度の大きな成果は,朝鮮青銅器文化の起源地である中国遼寧省の青銅器文化について多くの知見が得られたことである。とくにこれまで断絶と理解された中国東北地方と朝鮮の凹文施文技法について,中国東北地方における「変化」がある程度把握できる見込みが立ち,両地域の完形をより具体的に整理するための手がかりが得られた。平成23年度のアジア鋳造技術史学会において,この部分についての見解を発表する予定である。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 韓半島の青銅器研究と弥生時代青銅器2010

    • 著者名/発表者名
      宮里修
    • 雑誌名

      季刊考古学

      巻: 第113号 ページ: 39-42

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [図書] 韓半島青銅器の起源と展開(ハングル)2010

    • 著者名/発表者名
      宮里修
    • 総ページ数
      392
    • 出版者
      ソウル:社会評論
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [図書] 青銅鏡と古代社会(ハングル)2010

    • 著者名/発表者名
      宮里修(共著)
    • 総ページ数
      180
    • 出版者
      多鉦鏡の製作地(ハングル)
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi