研究課題/領域番号 |
22720317
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 恵泉女学園大学 |
研究代表者 |
荒又 美陽 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 准教授 (60409810)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | カサブランカ / フランス保護領 / 植民地遺産 / 都市計画 / ハッブース地区 / アルベール・ラプラド / 20世紀建築 / オーギュスト・カデ / 文化遺産 |
研究概要 |
保護領時代のモロッコにおけるフランスの都市計画は、フランス本国の都市計画に大きな影響を与えるほど画期的であったことで知られる。本研究は、それを可能にした思想的背景とともに、現代モロッコにその都市計画が遺した影響を明らかにすることを目的としていた。カサブランカを主たる調査地とした歴史資料分析と現地調査を通じ、計画に携わった建築家たちが、現地の素材やデザインに愛着といえるほど強い関心を抱いていたことが見えてきた。現在、当時の建造物や街区が歴史的モニュメントとして保護の対象になってきている。独立以降、フランス統治時代の建造物は否定的な評価をされてきたが、近代建築保護の世界的運動の流れなども受け、市民団体を中心に、再評価の動きが作り出された。それらはモロッコの素材やデザインが強調される形で、「20世紀モロッコ建築」という枠組みで観光資源としても活用されるように性格付けがされている。それは植民地遺産をモロッコの歴史の中で読み直していく仕組みでもある。
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