研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は,小児腎移植患児と家族の術後の心理学的状態や経験を把握し,長期的予後に役立つ情報提供と支援案を検討することであった。うつ,不安は患児家族ともに平均して健常範囲であったが,適応状況には個人差が見られた。高校生以上では身体機能や健康状態のQOLに低下が認められ,特に青年期男性はQOLが低く不安が高かった。ドナーであるか否かを問わず家族のQOLは高かった。移植への満足度は高く,身体的回復以外にも生活上の制限や負担の軽減を経験していた。術後の多様な困難にも多くの工夫で対処していたが,困りには年代共通のものと年代特有のものがあり,発達段階に応じて提供する情報や支援の工夫が必要と考えられた。
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