研究課題
若手研究(B)
マウスを被験体としたモリス型水迷路学習の場面において、課題の難度をある一定の水準以上に設定すると、一部の被験体が、適応的対処行動の学習を徐々に放棄し、うつ的な状態に陥ることを発見した。本研究では、我々が考案した実験手続きのうつ動物モデルとしての妥当性を、うつ的状態にある個体("Loser"と命名)と健常な状態にある個体("Winner"と命名)の表現型の違いを示すことで補強した。Winnerと比較して、Loserは、ホームケージ内での自発活動性が低かった。更に、Loserでは、海馬の神経細胞新生が抑制されており、うつ病のバイオマーカーとしての可能性が指摘されているIL-1α、IL-1β、TNF-α等の炎症性サイトカインがWinnerおよび実験経験のない健常なマウスより高値であった。
すべて 2012 2011 2010
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (13件) 図書 (3件) 産業財産権 (2件)
Genes and Environment
巻: 33 ページ: 81-88
10029337315
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jemsge/33/3/_contents/-char/ja/
Journal of Neuroscience Research
巻: 88 号: 11 ページ: 2385-2397
10.1002/jnr.22410
実験動物技術
巻: 45 ページ: 3-8
10026883094
行動科学
巻: 48(2) ページ: 1-9
Experimental Animals
巻: 59 ページ: 191-197
130000254346
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/expanim/59/2/_contents